鼻の病気

鼻は、においを感じたり、呼吸をするはたらきだけではなく、空気の中のチリやゴミ、ウイルスなどがからだのなかに入るのを防いだり、からだに入ってくる空気の湿度や温度を調節するはたらきもする大事な器官です。
以下のような症状や鼻に関するお悩みがあれば、当院までご相談ください。

  • 鼻がつまる
  • 鼻水が出る
  • くしゃみが出る
  • においがしない
  • 鼻血が出る
  • 鼻がくさい
  • 鼻がのどに流れる
  • 花粉症で悩んでいる

鼻に関する代表的な疾患

副鼻腔炎(ちくのう症)
鼻の周りには副鼻腔と呼ばれる4つの空間があります。この空間内で炎症が起きている状態を「副鼻腔炎」といい、慢性化した副鼻腔炎は、ちくのう症とも呼ばれます。鼻づまり、ドロっとした匂いのする鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などの症状が見られたら要注意です。慢性化してしまうと、鼻づまり、粘性の鼻汁、頭重感、匂いがしないなどの症状が続きます。
副鼻腔炎の診断にはやレントゲン、CT検査などの各種検査が必要となります。治療は長期に渡ることが多いため、専門医の指示のもと正しい治療を行うことが大切です。治療は飲み薬と吸入薬が基本ですが、手術が必要な場合は連携する医療機関をご紹介させていただきます。喘息を合併したり、匂いがしない、鼻茸を伴うなどの、長引く鼻の症状が気になる場合は、早急に耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。
花粉症・アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、鼻から抗原が入ってきた時に鼻粘膜が過剰に反応することでアレルギー反応を起こした状態です。
主に、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどの症状が見られます。抗原になりやすい物質は様々ですが代表的なものとして、ハウスダスト、ダニ、花粉症の原因となるスギやヒノキを代表とする花粉、犬や猫などのペット、カビなどが挙げられます。
鼻汁好酸球検査(鼻水の中にある好酸球の数を調べる検査)と、血液検査で診断をおこないます。なお、血液検査は患者さまの希望に合わせておこないますので、必要ないという方は遠慮なくお申し付けください。アレルギー性鼻炎の治療は、薬物療法とレーザー治療などがあります。当院ではアレルギー性鼻炎に対して鼻粘膜レーザー焼灼術を行うことも可能です。健康保険が適応されますので、3割負担の方で約9,000円です。完全予約制となっておりますので事前にご相談ください。
治療方針について説明させていただいた上で、薬物療法とレーザー治療以外の治療を希望される方には対応している医療機関をご紹介させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
嗅覚障害
風邪やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)などにより、においが低下した、あるいは全くしなくなった状態です。また、風邪のウイルスなどによって嗅細胞自体がダメージを受けると、しばしば高度の嗅覚障害となります。
まず鼻の中を観察し、必要に応じてレントゲン検査、CT検査などを行い異常がないか調べます。嗅覚障害がある場合は、原因となっている病気を特定し速やかに治療することが大切です。原因により様々ですが、鼻の処置、投薬などを行います。手術が必要な場合には、対応している医療機関をご紹介いたしますのでご安心ください。
鼻出血症
鼻の中は、柔らかく弱い粘膜でできていて血管がたくさんあります。特に、鼻の入り口から約1cmほどの部位は毛細血管が多く、指で触る、鼻を強くかむ程度の小さな刺激でも出血する場合があります。子どもが鼻血を出す原因の大半はこのタイプです。
鼻出血を繰り返す場合や、なかなか出血が止まらない場合には、血液(白血病、高血圧症、動脈硬化症など)や鼻の病気の可能性もあります。まずは耳鼻咽喉科を受診し、原因の特定と適切な治療を進めていきましょう。

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